愛の喝
『Vol.126 母が亡くなり一変した頑固な父』
『Vol.126 母が亡くなり一変した頑固な父』
私の話聞いてください。今悩んでいます。
母が死んでから、父は娘の私に怒りだすんです。
少しでも嫌な事があると娘に説教をして
最後には口も聞かず自分の部屋にいってしまいます。
私は父の事が嫌で腕をカッターナイフで切りました。
もう父のそばにはいたくもありません。
頑固な父に疲れました。
どうしたらいいか教えてください。
もう生きてるのも疲れてしまいました。
オイオイ
アン？
「私は父のことが嫌いで、
腕をカッターナイフで切りました」
って、そんな危ねぇことするなよ。
いやっ、おとっつぁんもね、おっかさんが死んで
寂しいんだよ。ン？
まぁ、親子なんだから。エッ？
心の繋がりってのがあるだろう。
だから、おとっつぁんだって、
おっかさんが亡くなって寂しくって、何かイライラして
お前さんに当たることもあるだろう。
身内だから当るんだよ、ン？
まっ、その辺は、サラッと、ねぇ？
だってお前さんの大事なおとっつぁんだよ？
まっ、親父さんがどんなことをお前さんにしたか。
それは分からない。梅沢さんがそこにいるわけじゃないからね。
そりゃあ分からねぇけれども、
『親子だから解決できること』
って、たくさんあるはずだから。ねっ。
お前さんにきっと頼ってるんだよ。
お前さんがいてくれるから、おとっつぁんも今、
安心してられるんだと思うんだ。なっ？
だって大事な女房が死んだんだもの。
そうだろ？
チッ。
だから、もう少し懐を深く。
相手はお前さんのおとっつぁんだよ？
その事を考えたら少しは楽になると思うよ。
ねっ？
大事にしてやってくれ、頼むから。
なっ？
そして、お前さんが強く生きてくれることを、
おとっつぁんも思ってるだろうし、
梅沢さんも思ってるよ。うん。
何言ってるんだ、27歳。
まだまだこれからじゃねぇか。ン？
そんなくだらないこと考えないの。なっ。
お前さんは、きっと良い子なんだよ。
だから、疲れちゃうんだと思う。うん。
一生懸命、親のことを考えるからな。うん。
だから、うん、
「あぁ、私が側にいることが親父が喜ぶんだな」
「私がなんとかしてあげなきゃいけないな」
って考えたら、
ちょっとは楽になると思うよ。ねっ？
頑張ってね。
くだらないこと考えちゃ駄目だよ。
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